研究課題/領域番号 |
18K09159
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
小池 秀和 群馬大学, 医学部附属病院, 講師 (90420091)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 前立腺癌 / サバイビン / 薬剤耐性 / 重粒子腺治療 / 光抗体療法 / カバジタキセル / 重粒子免疫療法 |
研究成果の概要 |
去勢抵抗性前立腺癌細胞株22Rv1を親細胞として、新規薬剤カバジタキセルに抵抗性の前立腺癌細胞(22Rv1-CR)を樹立した。その細胞では、アポトーシス抑制因子SurvivinのmRNAが高発現していた。細胞及び動物実験では、22Rv1-CRにYM155(Survivin mRNAの発現を抑制する小分子)を投与すると、カバジタキセルの抗腫瘍効果が回復した。細胞実験にて、22Rv1-CRに、重粒子照射を行ったところ、細胞増殖抑制効果が認められた。また、光吸収体を結合させた抗Suruvivin抗体を22Rv1-CRに付着させ、近赤外線を照射したところ、細胞増殖抑制効果が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
泌尿器科疾患において近年悪性腫瘍の頻度が著しく増加している中、新規癌薬物療法の進歩には目覚ましいのもがある。しかし、同時に治療に抵抗性となった癌も増加し、治療抵抗性癌に対する治療開発が急務である。今回、癌治療の抵抗性に関与するSurvivn(アポトーシス抑制因子)に着目し、治療抵抗性前立腺癌の新規治療の開発を進めた。Survivin抑制小分子が、抗癌剤治療の効果を回復させることを見い出した。また、重粒子線治療、さらに、光吸収体結合Survivn抗体を利用した光抗体療法が、治療抵抗性前立腺癌に効果があることも見い出した。これらの事は、治療抵抗性前立腺癌に対する治療の一助になりえると思われる。
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