研究課題/領域番号 |
18K09162
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 東京大学 (2020-2022) 帝京大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
高橋 さゆり 東京大学, 医科学研究所, 特任講師 (40313217)
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研究分担者 |
小林 隆志 大分大学, 医学部, 教授 (30380520)
中川 徹 帝京大学, 医学部, 教授 (40591730)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 前立腺癌 / RORγ / ESS2 / RORγ / ESS2 / 免疫療法 |
研究成果の概要 |
RORgamma(RAR-related orphan receptor-γt)はIL-6、TGF-βとともにnaive T cellがhelper T cell 17(Th17)へ分化するのに必須の核内受容体であるが機能は未知である。我々は核内受容体RORγがCRPCの治療標的になりうると仮定し、RORγの転写活性に必須となる転写共役因子を同定し機能を解析した。RORγの共役転写因子としてESS2遺伝子を同定した。ESS2遺伝子が前立腺癌組織において核内でNFkB/CHD1と結合しクロマチンリモデリングを制御、TNF、CCL2等の標的遺伝子の発現を調整し癌の増殖に働くことを解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)に対して種々の治療薬が臨床応用されているもののCRPCに至り死亡する症例数は本邦でも年間12,000例と多く、治療成績の改善には副作用の少ない新規治療薬の開発が望まれる。今回我々が同定した新規ESS2遺伝子は前立腺癌症例の9割以上に高発現していることが分かり治療ターゲットとして適切である。機能解析によりESS2遺伝子が前立腺癌増殖に強く作用することが証明された。また作用機序として細胞のクロマチンリモデリング因子に作用し増殖を制御することが分かった。このESS2を阻害する薬剤が前立腺癌の新規治療薬として治療成績の改善に繋がると考えられる。
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