研究課題/領域番号 |
18K09193
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
阿部 豊文 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (90750894)
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研究分担者 |
川村 正隆 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (00808925)
今村 亮一 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (40456976)
中澤 成晃 大阪大学, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (80759530)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 腎移植 / シリコン / 水素 / 酸化ストレス / 拒絶反応 / ラット / シリコンナノ粒子 / 虚血再灌流障害 / 臓器保存 / 慢性拒絶 |
研究成果の概要 |
腎移植において虚血再灌流障害は不可避である。採取された臓器が移植され酸素化された血液が再灌流する際に活性酸素が過剰に産生され、細胞傷害、マクロファージやリンパ球の活性化、炎症性サイトカインの産生が引き起こされる。この虚血再灌流障害は移植後の急性拒絶反応や慢性拒絶反応にも影響を与える。水素はヒドロキシラジカルに反応し水に変換することで抗酸化作用を発揮する。またナノサイズ化されたシリコン粒子を弱アルカリ性の水に加えると水素を発生する。ラット異系腎移植モデルにおいて、シリコンナノ粒子を経口摂取することで血中の水素濃度が上昇し、酸化ストレスが軽減され拒絶反応の進展が抑制されることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
水素の特徴として非常に拡散しやすいことから貯蔵と運搬方法が問題となっていた。また従来の電気分解方式では専用のサーバーが必要で持ち運びが困難である。我々が考案したシリコンナノ粒子を経口摂取する新規水素投与方法は、簡便で確実に体内の水素濃度を高めることが可能である。臓器移植における虚血再灌流障害、拒絶反応を抑制しうる新たな治療法として期待されるとともに、酸化ストレスが関与する様々な病態においても応用が可能である。
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