研究課題/領域番号 |
18K09220
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
永松 健 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (60463858)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 早産 / 妊娠 / 頸管熟化 / 抗炎症蛋白 / 炎症制御 / プロテアーゼ / 子宮頸管熟化 / SLPI / プログラニュリン / 抗プロテアーゼ |
研究成果の概要 |
本研究では、progranulin(PGRN)とsecretory leukocyte protease inhibitor (SLPI)の2種類の抗炎症性蛋白の子宮頸管の熟化制御への関与を追究し、早産予防・治療に関する新たな知見の獲得を目指した。マウスモデルおよび臨床検体を用いた解析から、頸管、卵膜において、PGRNとSLPIはそれぞれ早産の原因により異なる産生動態を示した。プロゲステロンは両者の誘導因子であるのに対して、炎症の状況ではSLPIだけが発現増強した。抗炎症、抗プロテアーゼはPGRNとSLPIに共通した作用であるが、頸管熟化の制御で両者は個別的役割を担っている可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
プロゲステロン作用不全と感染炎症は早産の代表的な背景機序である。しかし、臨床的にその双方を鑑別して治療の個別化に結び付けることはできていない。本研究の結果から妊婦の頸管において、PGRNおよびSLPIは異なる発現制御を受けており、そうした早産の背景原因の鑑別のためのバイオマーカー候補となりうることが示唆された。また特に、SLPIは早産の背景要因に関わらず病的頸管熟化の阻止に働くことが期待でき、子宮頸管熟化抑制という新規の着眼点からの早産治療の候補となりうる。
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