研究課題/領域番号 |
18K09234
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
小川 憲二 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (60623494)
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研究分担者 |
吉元 千陽 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (00526725)
棚瀬 康仁 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (20423915)
小林 浩 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (40178330)
竹田 善紀 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (50825239)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 子宮内膜症 / CD44v9 / 酸化ストレス / ROS |
研究成果の概要 |
子宮内膜症は生殖年齢女性の7-10%に発症し、月経困難症や不妊症の原因となり、稀に癌化も来す疾患である。現在の治療法では根治することは困難であり、我々は新規治療方法を開発するために内膜症で起こる酸化・還元反応に注目した。腫瘍内容液のELISA法では子宮内膜症において強い酸化ストレスに晒されている状態が判明した。次に当院で摘出した病理標本を用いてCD44v9、酸化・抗酸化マーカー(8OHdG、HO-1)の発現を免疫組織染色にて検討したところ、子宮内膜症において抗酸化能が高く、明細胞癌において抗酸化能は低下している事、そして抗酸化能が低下するとともにDNA損傷が増大すると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子宮内膜症においては、嚢胞内で強い酸化ストレスに晒されている状態であるが、抗酸化作用を持つCD44v9の発現低下によって、酸化ストレスのマーカーである8-OHdGの発現が上昇していると推察された。抗酸化ストレス能の低下が、DNA損傷を増長させ、発癌リスクの上昇となる可能性が考えられ、今後CD44v9の発現低下の機序を明らかにしていくことで子宮内膜症の発生・癌化のメカニズムの解明や、治療法の開発へつながると考えられる。
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