研究課題/領域番号 |
18K09250
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
石黒 竜也 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (80625690)
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研究分担者 |
榎本 隆之 新潟大学, 医歯学系, 教授 (90283754)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 子宮体癌 / 卵巣がん / がん幹細胞 / 解糖系 / 子宮体がん |
研究成果の概要 |
がんの根治に向け,がん全体の挙動に関与する“がん幹細胞”を標的とした新たな治療の開発が望まれている。今回,子宮体癌検体より初めてがん幹細胞を安定培養した。 幹細胞因子のアルデヒド脱水素酵素 (ALDH)の阻害剤は,子宮体癌幹細胞の造腫瘍能を抑制した。また子宮体癌幹細胞は,糖の取り込み亢進に伴う解糖系の亢進を認めた。糖輸送体GLUT1の阻害剤は,造腫瘍などのがん幹細胞性質を抑制し,かつパクリタキセルとの相乗的な腫瘍抑制効果を有することを明らかにした。ALDH阻害剤およびGLUT阻害剤が子宮体癌の新たな治療薬として期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在年間約1万人の国内新規患者を認める子宮体癌において,保険収載され臨床使用されている抗がん剤は少なく,手術摘出困難な進行例における治療は難渋することが多い。申請者らが今回報告した特異的阻害剤の有効性に関する研究成果は,子宮体癌の新たな治療戦略として大いに期待される。 今回の研究成果は,Stem Cell Reports誌の表紙に選出され,また2019年度日本産科婦人科学会優秀論文賞に選定された。加えて,臨床ニュースに取り上げられ,全国の子宮体癌患者様より実臨床への応用に向けた期待の声をいただいている。
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