• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

プロテインS/Mer受容体型チロシンキナーゼによる妊娠維持機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K09253
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56040:産婦人科学関連
研究機関金沢大学

研究代表者

關谷 暁子  金沢大学, 保健学系, 助教 (10452111)

研究分担者 鏡 真美 (関塚真美 / 関塚 真美)  金沢大学, 保健学系, 准教授 (60334786)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2019年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードプロテインS / TAMレセプター / Merチロシンキナーゼ / 妊娠 / 不育症 / アポトーシス / 貪食
研究実績の概要

プロテインS(PS)低下症は不育症のリスクファクターである。本研究の目的は、Tyro3/Axl/Merレセプターファミリーのひとつであり、PSをリガンドとするMerチロシンキナーゼ(Mer)が、PSとともに妊娠維持に果たす役割を明らかにすることである。2018年度までに健常妊婦を対象とした研究で、血漿中可溶性Mer(sMer)濃度は妊娠経過とともに増加し、妊娠後期には自己免疫疾患である全身性エリテマトーデスにおける血中濃度に匹敵するほどの高値となることが明らかとなった。2019年度の研究概要および成果は以下のとおりである。
①健常妊婦および不育症妊婦の、sMer血中濃度の比較:健常妊婦(29例)、不育症と診断されたことのある妊婦(33例)において、非妊娠時、妊娠8~12週、妊娠28~36週における血中sMer濃度を比較した。その結果、不育症では妊娠8~12週における血中sMer濃度が、同じ時期の健常妊婦に比して有意に高値を示した。
②健常妊婦における血中TNF-α濃度の推移:sMerが妊娠中に増加する要因として、TNF-α converting enzyme (TACE)による膜貫通型Merの切断を考え、TACEの活性化を間接的に知る指標として、各妊娠週数における血中TNF-α濃度を測定した。その結果、妊娠によるTNF-α濃度の上昇は認められなかった。
結果①および②より、不育症ではsMerの血中濃度が生理的範囲を超えて増加するが、その機序は炎症亢進状態における膜貫通型Merの逸脱ではない可能性が考えられた。健常妊娠におけるsMerの増加、および不育症における更なる増加の意義は、現時点では明らかにできていない。一方で、sMerが今後、不育症における妊娠予後を予測するマーカーとして有用である可能性が示された。

報告書

(2件)
  • 2019 実績報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Congenital coagulation factor X deficiency: Genetic analysis of five patients and functional characterization of mutant factor X proteins.2018

    • 著者名/発表者名
      Nagaya S, Akiyama M, Murakami M, Sekiya A, Asakura H, Morishita E.
    • 雑誌名

      Haemophilia

      巻: 24(5) 号: 5 ページ: 774-785

    • DOI

      10.1111/hae.13606

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 抗リン脂質抗体価測定の標準化に向けた自動分析装置による測定法の有用性2019

    • 著者名/発表者名
      關谷暁子,吉田美香,本木由香里,金重里沙 ,家子正裕 ,森下英理子 ,野島順三
    • 学会等名
      第13回日本血栓止血学会学術標準化委員会シンポジウム
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] 当研修室で解析した先天性アンチトロンビン(AT)・プロテインC(PC)・プロテインS(PS)欠損症の遺伝子解析ならびに所見2018

    • 著者名/発表者名
      村上森花,丸山慶子,森広太朗,脇坂真穂,上島沙耶香,關谷暁子,小亀浩一,朝倉英策,森下英理子
    • 学会等名
      第19回日本検査血液学会学術集会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] 先天性第Ⅹ因子欠乏症5症例から検出された遺伝子変異を有する変異型第Ⅹ因子蛋白の機能解析2018

    • 著者名/発表者名
      長屋聡美,秋山正志,關谷暁子,朝倉英策,森下英理子
    • 学会等名
      第40回日本血栓止血学会学術集会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2018-04-23   更新日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi