研究課題/領域番号 |
18K09259
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
最上 晴太 京都大学, 医学研究科, 助教 (40378766)
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研究分担者 |
近藤 英治 京都大学, 医学研究科, 准教授 (10544950)
万代 昌紀 京都大学, 医学研究科, 教授 (80283597)
千草 義継 京都大学, 医学研究科, 助教 (80779158)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 前期破水 / 羊膜 / マクロファージ / 創傷治癒・再生 / 早産 / 治癒・再生 / 上皮間葉転換 / グルココルチコイド / 創傷治癒 / 自然免疫 |
研究成果の概要 |
前期破水は早産の主要な病因である。しかし感染を伴わない前期破水は、まれに自然治癒することがある。本研究では前期破水の治癒のメカニズムをマクロファージによる羊膜の再生の視点から探索した。Cre-loxPシステムを用いて胎児マクロファージ欠損マウスを作成し解析を行ったところ、破水部にはCX3CR1陽性マクロファージが遊走してTGF-βを放出し、これが羊膜の上皮間葉転換を誘導して羊膜の治癒を促進していることが示された。ヒト羊膜でも破水部にマクロファージが遊走し、TGF-β-Smadシグナルが活性化していた。本研究により前期破水時の羊膜の再生機構の一端が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
早産は、児が未熟な状態、かつ低体重で出生するため、周産期死亡の一番の原因であり、さらに児に後遺症を残すことがあり、周産期医学・社会的に大きな問題である。満期に至る前に破水する前期破水は早産の主要な病因であるが、その予防・治療法は確立されていない。本研究は、自然免疫のマクロファージの助けにより、破水した羊膜上皮細胞が間葉細胞に転換しながら羊膜が治癒していくことが示され、羊膜の治癒・再生機構の一端を解明できた。この研究成果は前期破水の予防・治療への礎となり、将来、早産を減らすための第一歩となると考えられる。
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