研究課題/領域番号 |
18K09264
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
松崎 利也 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 准教授 (70294692)
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研究分担者 |
苛原 稔 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 研究部長 (20160070)
岩佐 武 徳島大学, 病院, 特任准教授 (00707903)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ストレス / 性機能 / 性成熟 / 性行動 / 視床下部 / GnRH / プロゲステロン受容体 / テストステロン / 出生後早期のストレス / 長期的影響 |
研究実績の概要 |
2019年度は、生後早期に受けた免疫ストレスが成長後の雌ラットの性行動に及ぼす影響につき検討した。生後早期のSD系雌ラットを、control群、PND10LPS群、PND25LPS群に分け、PND10LPS群は日齢10日に、PND25LPS群は日齢25日にLPS(100μg/kg) を腹腔内に投与した。性成熟の指標として日齢28~38日に腟開口(VO)を観察し、生後8週から10週に性周期を観察した。9週齢で卵巣を摘出し、11週齢で性行動と視床下部生殖関連因子のmRNA発現を検討した。PND10LPS群のVO日はcontrol群よりも遅く性周期は長かった。VO日の体重は3群間で差がなかった。LPS投与群の性行動は減弱していた:①パートナー雄のmountおよび雌のlordosisは、PND10LPS群とPND25LPS群がcontrol群よりも少なかった。②求交尾性:ear wigglingはPND10LPS群が、control群およびPND25LPS群よりも少なく、hops/dartsはPND10LPS群がcontrol群よりも少なかった。③受容性:lordosis quotient(LQ)はPND10LPS群がcontrol群よりも低かった。lordosis rating(LR)はPND10LPS群がcontrol群よりも低かった。プロゲステロン受容体(PR) BmRNA発現量は、PND10LPS群がcontrolよりも低く、PR A+B mRNA発現量は、PND10LPS群およびPND25LPS群がcontrolよりも低かった。 GnRH、OTのmRNA発現量は、PND25LPS群が他の2群よりも低かった。生後早期の免疫ストレスは成長後の雌ラットの性行動を減弱させ、この現象は、視床下部PRの恒常的な発現低下に基づくプロゲステロン作用の減弱によるものと示唆された。
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