研究課題/領域番号 |
18K09275
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
|
研究機関 | 順天堂大学 (2022) 国際医療福祉大学 (2018-2021) |
研究代表者 |
佐藤 可野 順天堂大学, 医学部, 助教 (00511073)
|
研究分担者 |
河村 和弘 国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (10344756)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | p16 / 卵子老化 / 卵子の質 / 高齢不妊 / アンチエイジング / 老化 / 卵巣 / 卵胞発育 / 加齢 |
研究成果の概要 |
本研究では、p16に標的を絞ることで、定量性のある客観的な方法により安価で簡便にリアルタイムに卵子の老化を診断できる方法の開発を目的とした。本研究では(1)マウス卵巣におけるp16の局在を同定し、老化による発現変化について明らかにし、(2)p16の発現量と卵子の質の相関を解析するため、マウスの各卵胞構成細胞でのp16の発現とそれぞれの卵胞から採取した卵子に体外受精を行い、卵子の質を反映する受精率、胚発生率、妊娠率を調べた。さらに(3)ヒトの各卵胞の構成細胞および卵胞液のp16の発現量を測定し、得られた卵子の体外受精後の受精率、胚発生率、妊娠率などの臨床成績との関連を調べることができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢不妊の原因である卵巣機能不全は残存卵胞数の減少と細胞老化による卵子の質の低下からなるが、高齢女性に対する有効な不妊治療法はない。さらに現在のところ、卵子の老化の程度を診断し、良好卵子を選別する方法はない。本研究は高齢不妊患者に対する新たな不妊治療の一環として、卵子の老化の程度を診断する基礎的研究である。本研究の結果により、これまで良好卵子を選別することが可能になれば、胚移植の回数を減らすことができる。これは、回数が減少することで患者の身体的・経済的負担を大幅に軽減することが可能になる。本研究成果は高齢不妊患者に対する新たな治療法の開発に向けたの基礎的知見を提供する。
|