研究課題
基盤研究(C)
免疫チェックポイント分子PD-L1の活性化は、癌細胞に対する免疫細胞の攻撃力を弱め、癌細胞悪性形質の獲得にも寄与する。本研究では、頸癌細胞の悪性形質の獲得におけるPD-L1の役割とmiRNA-18aよるPD-L1高発現の調節機構をより正確に解明した。結果、PD-L1遺伝子は癌促進因子として働き、頸癌細胞の悪性形質を著しく促進し、更に癌促進的miR-18aの発現増加は、PD-L1の高発現を引き起こすが明らかとなった。今後PD-L1を用いた頸癌治療戦略の構築に大きく貢献していると考えられる。
近年若い世代の子宮頸癌(頸癌)発生率が急増し、20~30歳代においては、婦人科悪性腫瘍の中で最も頻度の高い癌である。頸癌転移の制御は未だ満足できる状況ではなく、患者の死亡の最大の原因となる。頸癌の進展に関わる分子基盤は十分には理解されておらず、依然として有望な創薬標的分子の同定は急務である。本研究でPD-L1遺伝子は頸癌細胞の悪性形質を促進する作用があることが判明した。今後PD-L1を用いた新規頸癌治療法の開発は、頸癌に対する新しい治療戦略の構築に有効である可能性を示している。
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すべて 国際共同研究 (6件) 雑誌論文 (16件) (うち国際共著 15件、 査読あり 16件、 オープンアクセス 16件) 学会発表 (11件) (うち国際学会 6件、 招待講演 2件) 備考 (2件)
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