研究課題/領域番号 |
18K09285
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
|
研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
宮本 強 信州大学, 学術研究院医学系, 准教授 (70418721)
|
研究分担者 |
竹内 穂高 信州大学, 医学部附属病院, 助教(診療) (30816351)
鹿島 大靖 信州大学, 学術研究院医学系(医学部附属病院), 講師 (70464089)
山田 靖 信州大学, 学術研究院医学系(医学部附属病院), 助教 (60646652)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | LCN2 / 癌幹細胞性 / 鉄運搬タンパク / 酸化ストレス耐性 / CD44v / 合成LCN2 / Lipocalin2 / 抗がん剤耐性 / Sphere形成能 / CD44 / CD133 / 鉄運搬 / salinomycin / 子宮内膜癌 / 卵巣明細胞癌 / 鉄イオン |
研究成果の概要 |
複数の婦人科癌細胞株において、LCN2発現抑制により癌幹細胞マーカーCD44v、CD133発現が低下し、合成LCN2(sLCN2)添加により発現が回復した。幹細胞性の指標である軟寒天培地上の足場非依存性増殖コロニー数は、LCN2発現抑制で有意に低下し、sLCN2添加により回復した。Sphere formation assayでも、LCN2発現抑制でsphere数が減少し、sLCN2添加で回復した。FlowcytometryでもLCN2発現抑制で癌幹細胞を多く含むside population細胞割合の減少が観察された。これらは、LCN2が癌幹細胞性維持に作用していることを示す。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果はLCN2の幹細胞性維持に対する作用を示している。一方、LCN2は鉄輸送に係る因子であるが、鉄イオンと幹細胞性維持の関連を示す論文も複数存在している。一般に癌幹細胞では酸化ストレス耐性や抗癌剤耐性が増強しているとされており、我々も本研究やこれまでの研究でLCN2の作用として示してきた。これまでLCN2を標的とした高悪性腫瘍治療は開発されておらず、新規性が高い。また本研究成果は癌幹細胞を標的とした新規治療法につながる可能性がある。
|