研究課題/領域番号 |
18K09312
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
粟飯原 輝人 大阪医科大学, 医学部, 特別職務担当教員(専門教授) (30268619)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | BNCT / 頭頸部癌 / ホウ素中性子捕捉療法 / 18FBPA-PET / 中性子束 / N/C比 / 加速器 / LAT1 / LAT1レセプター / 頭頸部がん / アミノ酸レセプター / α粒子 / 18F-BPA-PET |
研究成果の概要 |
我々は,頭頸部癌に対するホウ素中性子捕獲療法(BNCT)における治療効果に対する因子を検討した.BNCTを施行した33症例に対し, 1.18FBPA-PET,2.DVH,3.N/C比の3項目における治療効果との関連を検討し,1. 18FBPA-PETではCR群の全てはGTV内のもっとも低いT/N比が2.3以上であった.2.症例毎のDVHを解析し抗腫瘍効果の認めない症例群は腫瘍線量が20Gy-Eqに満たない領域が認められた.3.各症例のN/C比から照射線量を計測した結果,CR群およびnonCR群の間に統計学的有意差を認め,これら3項目は治療効果の予測因子となる可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2020年3月に加速器中性子源が医療機器承認され,同年6月から「切除不能進行頭頸部癌,または再発頭頸部癌」において,保険治療が開始された.BNCTは治療前に抗腫瘍効果が予測可能な数少ない治療法であるが,その予測因子の検討は非常に不確実なものであった.今回の我々が出した結果は,18FBPA-PET,腫瘍中性子束線量,腫瘍組織のT/N比はBNCTの治療効果予測因子になり得る可能性があり,今後頭頸部癌治療の個別化を検討する中で,BNCT治療が選択される可能性を高めた結果だと考えられる.
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