研究課題/領域番号 |
18K09314
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 山梨大学 (2019-2020) 千葉大学 (2018) |
研究代表者 |
櫻井 大樹 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (10375636)
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研究分担者 |
金田 篤志 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (10313024)
石井 裕貴 山梨大学, 大学院総合研究部, 講師 (40568250)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | アレルギー性鼻炎 / 遺伝子 / エピゲノム / T細胞 / 花粉症 |
研究成果の概要 |
本研究において、アレルギー性鼻炎の寛解におけるリンパ球の遺伝子制御およびエピゲノム制御機構について検討を行った。舌下免疫療法の臨床試験に参加した症例の末梢血を用いて治療効果に関連し治療後発現が変動したリンパ球の遺伝子を探索し、5つの候補遺伝子を同定した。実臨床のサンプルにて検証実験行うと、前回の結果を再現する1つの遺伝子を同定した。この遺伝子のコードタンパクは補体関連の酵素分子であった。また舌下免疫療法施行例の末梢血リンパ球を抗原で刺激したのち、CD4陽性T細胞を回収しATAC-seqとRNA-seqによる解析を行った。治療効果と関連がある遺伝子を複数確認し寛解機序との関連が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本国内においてアレルギー性鼻炎の罹患率の高さと生活の質への影響は大きな問題である。アレルギー性鼻炎の病態形成にはTh2細胞を中心としたリンパ球の免疫応答が重要な役割を持つと考えられるが、アレルゲン免疫療法により誘導される寛解機序におけるリンパ球の役割とその制御機構は十分には解明されていない。本研究において、舌下免疫療法の寛解におけるリンパ球の遺伝子制御およびエピゲノム制御の検討を行い、いくつかの候補遺伝子を同定した。これらは寛解機序に関連する可能性が示唆された。アレルギー性鼻炎の寛解機序の解明は、予防治療や新たな根治治療の開発への発展が期待される。
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