研究課題/領域番号 |
18K09318
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
大西 弘恵 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (50397634)
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研究分担者 |
石川 正昭 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (10813743)
中川 隆之 京都大学, 医学研究科, 研究員 (50335270)
宮本 達雄 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (40452627)
山本 典生 京都大学, 医学研究科, 准教授 (70378644)
田浦 晶子 藍野大学, 医療保健学部, 教授 (70515345)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ヒトiPS細胞 / 蝸牛 / 難聴モデル / 前庭 / オルガノイド / 内耳 / iPS細胞 / 内耳オルガノイド / 分化誘導 / 内耳感覚上皮細胞 / トランスクリプトーム解析 / ゲノム編集 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、蝸牛感覚上皮発生に特有な遺伝子や情報伝達系を同定し、それらを調節することによりヒトiPS細胞由来蝸牛感覚上皮細胞分化誘導法を確立し、難聴発症メカニズムの解析や治療法の確立に必要なin vitroモデルを作製することである。このため、同定された蝸牛特異的発現遺伝子の発現部位の確認と日齢による変化の検討を行いマーカーとしての有効性を確認した。並行して蝸牛型感覚上皮誘導法の確立に必要なゲノム編集ヒトiPS細胞作製条件の最適化とATOH1-GFP hiPSCを用いた条件検討による内耳オルガノイド誘導効率向上を行い、蝸牛感覚上皮細胞分化誘導に必要な基盤的要素と技術を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
老化や騒音等、様々な原因により感音難聴が起こるが、それに対する確実な予防効果、治療効果のある薬剤は開発されていない。発生後の哺乳類の蝸牛感覚上皮は一度障害されると再生しない。治療薬の開発には適切なin vitroモデルが必要であるが、ヒト蝸牛細胞の初代培養を研究に用いることはできず、適切な細胞株も存在しないため、スクリーニングに使用可能なヒト細胞モデルの確立が望まれる。本研究ではそのヒト細胞モデルとしてヒトiPS細胞由来蝸牛感覚上皮の誘導法確立に必須の基礎となる誘導法の導入と指標となる分子の同定を行った。この結果は今後の難聴予防・治療薬の開発に寄与するものであると考えられる。
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