研究課題/領域番号 |
18K09333
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
土井 勝美 近畿大学, 医学部, 教授 (40243224)
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研究分担者 |
日比野 浩 新潟大学, 医歯学系, 教授 (70314317)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | メニエール病 / マルチオミックス解析 / 内リンパ水腫 / 聴神経腫瘍 / 内リンパ嚢 / 遅発性内リンパ水腫 |
研究成果の概要 |
難治性メニエール病患者のヒト内リンパ嚢に発現する蛋白質についてマルチオミックス解析を行い、内リンパ水腫の分子機構の解明を目指した。対照群として聴神経腫瘍患者の内リンパ嚢に発現する蛋白質についても、同様のマルチオミックス解析を行った。ヒト外耳・中耳より採取した極少量の組織からは、900種類(軟骨膜)、700種類(軟骨)、800種類(結合組織)の蛋白質が同定可能であった。また、ヒト内リンパ嚢から881種類の蛋白質の同定に成功した。難治性メニエール病患者と聴神経腫瘍患者の内リンパ嚢では異なる発現を示す蛋白質が多数同定され、現在、それぞれの内リンパ嚢での発現量・発現パターンの比較解析を実施中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトおよび動物内リンパ嚢のマルチオミックス解析は世界初の試みであり、今後の内耳組織に対するプロテオミクス研究の礎・マイルストーンになる画期的な研究と考えられる。ヒト内リンパ嚢に発現する遺伝子・膜蛋白質の解析は、我々が先行研究において新しい知見を報告したのが最初である。現時点でも、ヒトおよび動物の内リンパ嚢に発現する遺伝子・蛋白質に関する質の高い網羅的解析の報告はなく、その観点から、本研究ならびに我々の先行研究は一定の学術的独自性と創造性を有する。
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