研究課題/領域番号 |
18K09336
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター) |
研究代表者 |
務台 英樹 独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター), その他部局等, 研究員 (60415891)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 難聴 / 原因遺伝子 / スプライシング / 動物モデル / ゲノム編集 / アッセイ系 / 遺伝性難聴 / モデルマウス |
研究成果の概要 |
代表者らが同定した新規難聴原因遺伝子SLC12A2の分子病態を明らかとするため、細胞・動物モデルにより解析した。 SLC12A2産物は、イオン共輸送体として内リンパ組成の恒常性維持に必須である。本研究では1)細胞培養系を用い、SLC12A2変異体がイオン透過性を消失することを明らかにした。2)SLC12A2 のexon21スプライス変異のスプライシングに対する影響を評価した。3)exon21領域にSlc12a2変異をもつ遺伝子改変マウスをゲノム編集技術により2系統作出し、一部の解析を開始した。 なお本研究成果によりSLC12A2は難聴原因DFNA78として登録された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
SLC12A2は、私たちが日本人難聴患者の遺伝子解析から同定した新規難聴原因候補である。本研究の成果により、SLC12A2が真の難聴遺伝子として認識され検査対象に追加されることで、難聴者の原因判明率の向上と、その知見をもととした適切な医療・療育の提供が期待できる。 SLC12A2の病的変異候補は、興味深いことに、すべてexon 21上ミスセンス変異あるいはexon 21のスプライス変異である。この部位の分子機構は未知であり、本研究および継続研究により、本遺伝子の詳細な機能が明らかとなり、学術的発展が期待できる。
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