研究課題/領域番号 |
18K09341
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
吉川 弥生 東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (00452350)
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研究分担者 |
菊田 周 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (00555865)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 内耳 / 嗅覚 / 神経保護 / 低酸素 / 平衡覚 / ミトコンドリア |
研究成果の概要 |
本研究では、低酸素ストレスが前庭有毛細胞および嗅上皮に与える影響を解析した。 前庭有毛細胞の実験では、ICRマウスの感覚上皮にさまざまな濃度のGMとDFXを投与して内耳障害と低酸素負荷を再現した。その結果ある一定濃度のDFX下では有毛細胞障害が軽減することが確認され、低酸素ストレスが感覚毛障害に対して保護的に働く可能性が示唆された。 一方、嗅上皮に関してはより詳細な実験を行った。メチマゾールによる嗅上皮の障害後、睡眠剥奪状態を誘導して組織の解析を行った。その結果、嗅上皮組織には変化は生じなかったがNQO1陽性細胞の数が減少し、組織の回復に遅れが生じることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
以上の結果より、低酸素ストレスが前庭有毛細胞に対して保護的な効果を持ちつつ、嗅上皮組織には負の影響を与えることが明らかになった。さらなる研究が必要ではあるが、これらの知見は将来的には内耳および嗅覚障害の治療法や予防法の開発に役立つ可能性がある。
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