研究課題/領域番号 |
18K09346
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
佐藤 崇 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (30756002)
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研究分担者 |
今井 貴夫 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (80570663)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 顔面神経麻痺 / メチルコバラミン / 徐放性シート / 神経再生 / シリコン製剤 / 顔面神経 / 生体徐放性シート |
研究成果の概要 |
特発性顔面神経麻痺に対する治療は、現在保存的治療としてステロイド剤が中心である。我々は、神経の再生速度を促進させるという観点からmethylcobalaminによる顔面神経障害に対する効果を検討した。まずは、顔面神経が標的部まで伸長するために長期の時間が必要であり、数か月といった長期間にわたりmethylcobalaminを徐放することが可能な徐放シート(methylcobalamin含有)を作成した。それを用いて、顔面神経の軸索を損傷させたモデルマウス(顔面神経損傷モデルマウス)の患部に徐放シートを留置した所、顔面神経麻痺の回復が早くなることが確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
顔面神経損傷部位に、メチルコバラミンを長期間投与することによって顔面神経麻痺の回復が早くなったことがマウスにおいて判明した。メチルコバラミンを少量ずつ長期にわたって徐放できるシートも獲得ずみである。このシートを顔面神経麻痺症例に投与することによって早期の回復が期待できる。現在、難治性顔面神経麻痺症例に対して、顔面神経を開放する顔面神経減荷術といった外科治療が行われているが、今回の徐放性シートを併用することによって、よりよい治療成績が得られることが期待できる。
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