研究課題/領域番号 |
18K09347
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
井之口 豪 神戸大学, 医学研究科, 准教授 (10457046)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 頭頸部癌 / アデノシン代謝 / MDSC / ENTPD / adenosine / CD73 / 免疫治療 / 骨髄由来抑制細胞 / アデノシン |
研究成果の概要 |
頭頸部扁平上皮癌におけるアデノシン代謝の役割について検討を行った。頭頸部癌においてはCD39やCD73などのエクトエンザイムの発現が更新しており、細胞外アデノシンの分泌に関与している。その結果、腫瘍微小環境における腫瘍免疫を抑制することに繋がっていると考えられる。本研究により、腫瘍におけるMDSC(骨髄由来抑制細胞)が主に細胞外アデノシンの供給源であり、活発な糖代謝を行っていることが判明した。腫瘍環境におけるCD73の阻害やCD73陽性細胞の糖代謝を阻害するなど方法により、腫瘍環境を変化させ、がん免疫療法の治療効果を向上させることができる可能性が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
頭頸部癌は予後不良な疾患であり、抗がん剤や放射線などが奏功しないことも多い疾患である。陰性者今回の研究により、その一因であると推測されている細胞外アデノシンを分泌している骨髄由来抑制細胞の種類や作用についての一端が明らかになった。予後が良好とされるHPV陽性者と比較して、HPV陰性者では、この骨髄由来抑制細胞が活発に働いていることが判明した。頭頸部腫瘍における免疫を抑制している原因を取り除く、抑制するなどの手法により、頭頸部癌治療の抗がん剤や放射線治療の効果を高められる可能性がある。
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