研究課題/領域番号 |
18K09367
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
鈴木 猛司 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (20422230)
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研究分担者 |
松村 倫明 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (00514530)
関 洋介 医療法人社団あんしん会四谷メディカルキューブ(臨床研究管理部), 減量・糖尿病外科センター, 医師 (00774407)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 咽喉頭逆流症 / 下咽頭インピーダンス検査 / GERD / 慢性咳嗽 / LPRD / 逆流防止術 / LPR / 逆流防止手術 |
研究成果の概要 |
咽喉頭逆流を測定可能とした24時間下咽頭インピーダンス検査(HMII)を用いて咽喉頭逆流症(LPRD)の病態解明を行った.原因不明の咽喉頭症状を有する患者の高率にLPRDを認め,内科的治療に効果が乏しくても手術治療で症状が改善したことから,原因不明咽喉頭症状患者にはHMIIが必須であり,LPRD確定診断となれば手術治療が有用であることがわかった.LPRDでは上部消化管内視鏡検査や食道インピーダンス検査が正常であることが多い事,肥満率は低い事,食道運動障害は少ない事,弱酸性の逆流や気体逆流でも症状を誘発することが明らかになり,診断を難しくする要因であることが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の検査で原因不明とされ,治療法がなかった咽喉頭症状に対する診断・治療の方向性を示すことができたことが、本研究の特徴である。これまで言及されていた液体や液体気体混合の逆流だけでなく、気体のみの逆流でも症状を誘発するなど、LPRDの病態の一部を突き止めたため、今後の診断向上に寄与する可能性がある。また、LPRDが誘発する異常咽喉頭症状は、咽喉頭異常感の他に、慢性咳嗽・音声障害・慢性咽頭痛・喉のつまり感・呼吸苦感など多様であり、また、特発性間質性肺炎や気管支喘息など呼吸器疾患にも関与することが知られており、これらの治療・予防法にも貢献できる可能性がある。
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