研究課題/領域番号 |
18K09368
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
米倉 修二 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (20400939)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ヒノキ花粉症 / スギ花粉症 / 舌下免疫療法 |
研究成果の概要 |
舌下免疫療法(SLIT)を施行していない薬物療法の症例と比較すると、スギ花粉飛散期およびヒノキ花粉飛散期において、いずれもSLITを施行した群の方が症状薬物スコアは低値を示していた。花粉飛散期前後の採血から抽出した末梢血単核球をスギ花粉抗原で刺激し2型サイトカイン産生量の比較を行うと、薬物療法群に比較してSLIT群では有意にサイトカイン産生量の上昇を抑制していた。同様にヒノキ花粉抗原で刺激した場合でも2型サイトカインの抑制を認めたが、スギ花粉刺激時より抑制の程度は少なかった。スギ花粉とヒノキ花粉は共通抗原をもつが、Cha 0 3などヒノキ花粉特有の抗原の影響が示唆された結果であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スギ花粉とヒノキ花粉は共通項抗原をもち、スギ花粉症症例の多くにヒノキ花粉症が合併していることが知られている。本研究ではスギ花粉エキスを用いた舌下免疫療法は、3年間の治療経過を観察した限りでは、概ね治療年数を重ねることで効果は増強することが示唆された。また、スギ花粉エキスを用いた舌下免疫療法は、スギ花粉症のみならず、ヒノキ花粉症にも一定の効果があることが示唆された。ただし、ヒノキ花粉飛散期に症状が増悪する症例も存在することや、ヒノキ抗原特異的免疫反応の結果を考慮すると、今後ヒノキ花粉をターゲットとした免疫療法の開発が望まれる。
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