研究課題/領域番号 |
18K09371
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
堀井 新 新潟大学, 医歯学系, 教授 (30294060)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 持続性知覚性姿勢誘発めまい / PPPD / NPQ / PPPD問診票 / SSRI / SNRI / 頭部傾斜 / 自覚的垂直位 / 慢性めまい / 平衡機能検査 / 診断 / 問診票 / fMRI / VEMP / vHIT |
研究成果の概要 |
持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)診断のための問診票(Niigata PPPD Questionnaire, NPQ)を作成し、その信頼性と妥当性を検討した。視覚誘発項目の9点をカットオフとするとPPPD診断の感度は82%、特異度は74%であった。NPQの質問項目を因子分析し、その結果からPPPD患者をクラスター解析したところPPPDには、視覚誘発優位タイプ、能動運動誘発優位タイプ、混合型の3つのサブタイプが存在することが判明した。また、SSRI/SNRI投与は比投与群と比べ、投薬開始6か月~12か月後には有意にNPQ, DHI, HADSが低下し、PPPDに有効な薬物と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性めまいの中でも最も頻度の高いPPPDであるが、診断基準に則った診断を行うためにはやや熟練が必要であった。しかし、本研究で作成したNPQ問診票を用いることによって、比較的高い確度でPPPDを診断できるようになり、PPPDの概念の浸透や診断に対して貢献した。また同問診票は、ドイツ語、フランス語、スペイン語等へ翻訳され、世界的にもPPPD診断に関して貢献している。また、薬物治療に関して、これまで対照群を使った研究の報告はなかったが、本研究で比投与群を対象として比較した結果、SSRI/SNRIのPPPDに対する有効性が確認され、PPPDの薬物治療のエビデンスが構築された。
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