研究課題/領域番号 |
18K09378
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
柿木 章伸 神戸大学, 医学研究科, 特命教授 (60243820)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | メニエール病 / 内リンパ水腫 / 鼓室内投与 / OCT / イソソルビド / 浸透圧利尿剤 / モルモット |
研究成果の概要 |
本研究において正常および内リンパ水腫モルモットの蝸牛内部構造をin vivoで観察することができた。メニエール病の治療薬であるイソソルビドを鼓室内投与することにより、正常および内リンパ水腫モルモットの中央階の容積を軽減することができた。正常モルモットの蝸牛では、イソソルビド鼓室内投与の効果は、ライスネル膜が平坦化するにとどまるといった軽微なものであった。内リンパ水腫モルモットの蝸牛では、イソソルビド鼓室内投与の内リンパ水腫軽減効果はより強かった。これらの中央階容積の軽減効果は濃度依存性であった。これらの結果からイソソルビドの鼓室内投与はメニエール病治療のひとつの選択肢の可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
OCTを用いた蝸牛内構造のin vivoイメージングは他に報告がなく本研究の独創的な点である。また、メニエール病の治療を薬剤の鼓室内投与によって行うことは全身投与に比べ副作用のリスクが軽減できることが利点である。本研究ではメニエール病の治療薬の効果をリアルタイムに観察できたことが新たな点であり、種々の薬物の効果判定にも役立つことが期待できる。
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