研究課題
基盤研究(C)
研究代表者は、FLCN、FNIP1&FNIP2遺伝子コンディショナルノックアウトマウス(FLCN f/f 、FNIP1 f/f & FNIP2 f/f)と唾液腺特異的にCreリコンビナーゼを発現するトランスジェニックマウスMMTV-Creを交配し、唾液腺特異的FLCNノックアウトマウスおよび唾液腺特異的FNIP1/FNIP2ノックアウトマウスの作製を行った。対照群として、ヘテロノックアウトマウス(FLCN f/+ Cre + 、FNIP1 f/+ FNIP2 f/+ Cre +)の作製を行った。
唾液腺腫瘍は種類が多彩でありながら頻度は高くない。加えて、樹立された細胞株が少なく、疾患モデル動物もないため、腫瘍発生・進展メカニズムの研究に用いる材料が極めて限られ、その解明が進んでいなかった。疾患モデル動物については、例えば大腸癌研究でヒトの家族性大腸腺腫症の疾患モデル動物であるAPCノックアウトマウスが作製され、腫瘍形成メカニズムの解明に多大な貢献があったように、唾液腺腫瘍でも自然発生モデルマウスの確立が望まれていた。本研究で作製された疾患モデルマウスを用いて、唾液腺における遺伝子発現・タンパク質発現を網羅的に解析することが可能となり,腫瘍形成メカニズムを解明する端緒とすることができた。
すべて 2020
すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 2件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 3件)
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