研究課題
基盤研究(C)
喘息合併好酸球性副鼻腔炎(ECRS)では、従来の慢性副鼻腔炎とは異なり、早期から後部副鼻腔及び嗅裂部に好酸球性病変が生じて嗅覚障害を訴える。ECRSの呼吸粘膜と嗅粘膜を組織学的に検討すると、鼻腔後部粘膜で有意に好酸球浸潤と窒素化ストレスのマーカーであるニトロチロシン(3-NT)の発現を認めた。従って、下気道粘膜から鼻腔後部へNOが多量に流入し、酸化・窒素化ストレスを形成し、鼻副鼻腔と嗅粘膜に好酸球炎症を惹起し、嗅粘膜分泌異常をきたしている。
喘息合併好酸球性副鼻腔炎では、上気道のみの治療でなく、喘息のコントロールを維持することで下気道リモデリングにより生じる過剰なガス状メディエーター、特に鼻副鼻腔へのNOの流入を減少させ、鼻副鼻腔と嗅粘膜の好酸球炎症を抑制し、嗅覚障害を改善させることができる。
すべて 2020 2019
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件)
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