研究課題/領域番号 |
18K09386
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
|
研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
多田 雄一郎 国際医療福祉大学, 医学部, 准教授 (70292430)
|
研究分担者 |
長尾 俊孝 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (90276709)
赤澤 宏平 新潟大学, 医歯学総合病院, 教授 (10175771)
伏見 千宙 国際医療福祉大学, 大学病院, 講師 (20623531)
平井 秀明 東京医科大学, 医学部, 助教 (00770744)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 唾液腺導管癌 / HER2 / アンドロゲン受容体 / トラスツズマブ / アンドロゲン遮断療法 / ビカルタミド / リュープロレリン / 治療効果予測因子 / リュープリン / 治療効果予測 / 唾液腺癌 / 予後予測因子 / 個別化治療 |
研究成果の概要 |
再発転移唾液腺癌導管癌(SDC)に対し、NCCNガイドライン最新版では、抗アンドロゲン療法(抗AR療法)と抗 HER2 療法の2つの薬物治療が推奨されているが、その選択方法は未だ確立されていない。本研究では、抗AR療法が施行された134例、および抗HER2治療が施行された111例を対象に種々の臨床病学的因子と、無増悪生存期間、全生存期間との関連を後ろ向きに検討した。抗AR療法では、PS、性、炎症性マーカー、Ki-67、PTEN、adipophilinが予後と有意な相関を認めた。抗HER2治療では、PTEN、CRP値、mGPSが予後と有意な相関を認めた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
SDCは遠隔転移が死因の最多を占める高悪性度癌である。我々は世界に先駆けてアンドロゲン受容体(AR)陽性例に対するリュープリン・ビカルタミド併用療法と、HER2陽性例に対するトラスツズマブ・ドセタキセル併用療法の2つの前向き試験を開始し、本研究期間中に、結果を論文発表した。この結果、アンドロゲン遮断療法は非常に安全な治療である一方、奏効率は抗HER2療法が優れていることが判明していた。2つの治療法をどのように選択していくべきか、結論は得られなかったが、予後と有意な関連を認めた治療効果予測因子に、それぞれの治療の特徴を加味して2つの治療法を選択していくことが有用と考えれらた。
|