研究課題/領域番号 |
18K09394
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
加瀬 諭 北海道大学, 大学病院, 講師 (60374394)
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研究分担者 |
神田 敦宏 北海道大学, 医学研究院, 特任講師 (80342707)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | αBークリスタリン / 網膜色素上皮 / 糖尿病網膜症 / 網膜色素上皮細胞 / 終末糖化産物 / VEGF / 脈絡膜 / diabetic retinopathy / choroid / alpha-crystallin / AGEs |
研究成果の概要 |
培養網膜色素上皮(RPE)細胞を用いて、高血糖負荷を行なったところ、αBークリスタリンの発現は予想に反し、低下した。一方、αA-クリスタリンの発現に変化はなかった。血糖下降薬であるメトフォルミンを投与すると、高血糖負荷によるαBークリスタリンの発現はさらに低下した。加えて、高血糖負荷により、培養RPE細胞におけるαBークリスタリンの上清中の分布を検討したが、有意な分泌上昇はみられなかった。以上より、RPE細胞における高血糖負荷後のαBークリスタリンは、細胞の保護的な機能よりも高血糖による細胞障害を反映する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
αBークリスタリンは様々な機能を有し、VEGFの分子シャペロンであるも筆者らは報告してきた。しかしながら、糖尿病網膜症病態における網膜色素上皮(RPE)のαBークリスタリンの機能は全くわかっていない。本研究により、当初我々はαBークリスタリンは高血糖負荷に対するRPEに対する細胞保護的な作用を有するのではないかと想像し研究を行った。しかし、予想に反し、高血糖下で容易に分解される可能性を示した。今後はαBークリスタリンの発現を増加させる研究を行い、糖尿病網膜症におけるRPEの細胞障害を可能な限り軽減するよう努めたいと考えている。
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