研究課題/領域番号 |
18K09396
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
加治 優一 筑波大学, 医学医療系, 研究員 (50361332)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ラマン顕微鏡 / 非侵襲的 / 顕微鏡 / 高脂血症 / 老人環 / コレステロール / CARS / 網膜 / 角膜 / 高コレステロール血症 / コラーゲン / 基低膜 / アミロイド / 角膜ジストロフィ / 白内障 / アルツハイマー病 / シュナイダー角膜ジストロフィ / アミロイドーシス / ラマン散乱 / アミロイドβ / 水晶体 / 加齢黄斑変性症 / 角膜脂肪沈着 / 眼底カメラ |
研究成果の概要 |
ラマン顕微鏡はレーザー光を対象物に照射して,得られる反射光を解析することにより,対象物の組成(タンパク質,脂質,DNAなど)を明らかにする装置である.我々は,レーザー光の強度を極限まで下げながら,得られる反射光の解析により,対象物である眼組織の組成を明らかにする顕微鏡の開発に取り組み,臨床的な応用について検討した. その結果,角膜及び網膜の層構造を明瞭に区別することができる顕微鏡の開発をすることができた.さらに角膜にコレステロールが沈着する高脂血症マイスにおいても,角膜におけるコレステロールの役割について明らかにすることができた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
眼科学領域において頻用される細隙灯顕微鏡や光干渉断層計は,眼組織に光を照射して,その吸収具合をもとに疾患を推定する装置である.しかしながら,組織における光の吸収具合と,異常な光の吸収をもたらす原因の間には大きな乖離があった. 我々はラマン顕微鏡を改良することにより,光の吸収具合だけではなく,その散乱光を解析することにより,異常な組織における脂質・タンパク質・核酸の局在をも明らかにすることができるようになった.今後の研究により,ラマン顕微鏡の有用性を活用する臨床応用機器が開発されることと思われる.本研究は世界に先駆けてラマン顕微鏡を眼科領域に応用する足がかりを得ることができたと確信する.
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