研究課題/領域番号 |
18K09405
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
橋田 徳康 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (30456959)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ミトコンドリアDNA / ストレス / バイオマーカー / 慢性炎症 / 眼疾患 / 診断 |
研究成果の概要 |
治療歴のない急性期CSC患者33人33眼と年齢をマッチさせた健康人50名の眼を対照とした。定量的PCRにより血清ミトコンドリアDNA(mtDNA)レベルを測定した。急性/慢性炎症と酸化ストレスの生物学的マーカーであるHMGB1と8-OHdGの血清レベルも測定した。CSC群では、血清mtDNA濃度(36.5 ± 32.4 ng/mL)は対照群(7.4 ± 5.9 ng/mL,p < 0.001)に比べ有意に高く多変量回帰分析により血清mtDNA値の上昇は、漿液性網膜剥離の高さと有意に関連していた。血清 mtDNAとHMGB1 はCSC の臨床活動と急性期のバイオマーカーとしての可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ストレスが疾患発症に関わるとされる眼疾患(中心性漿液性脈絡網膜症)においてはじめて、その原因がmtDNAによるもである可能性を初めて示した。mtDNAは、慢性炎症に関わる因子でストレス等負荷がかかったときに血中にみられるコルチゾールよりもより鋭敏に病態を反映するバイオマーカーとしての可能性を示唆する結果を得ることができた。定量PCR法はコロナウイルス感染症の蔓延によりより身近な検査方法となっていきている。PCR法により血中のmtDNAを定量的に見ることで、簡便に眼の状態・ストレスの状態を評価することができるという意味で有用な研究成果が得られている。
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