研究課題/領域番号 |
18K09412
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
安田 美穂 (宮崎美穂) 九州大学, 大学病院, 特別教員 (00336033)
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研究分担者 |
園田 康平 九州大学, 医学研究院, 教授 (10294943)
二宮 利治 九州大学, 医学研究院, 教授 (30571765)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 糖尿病網膜症 / 有病率 / 発症率 / 危険因子 / コホート研究 / 追跡調査 / 疫学研究 / 予防因子 / 久山町研究 / 疫学調査 / 防御因子 |
研究成果の概要 |
約20年にわたり3000人以上におよぶ地域一般住民を追跡調査し、眼科のデータと内科のデータおよび食事や運動習慣などの生活習慣データなどをあわせて糖尿病網膜症について解析するデータベースを構築し、失明の主原因である糖尿病網膜症の長期間にわたる有病率、発症率、進行度の推移や危険因子、予防因子を検討した。その結果、わが国の糖尿病網膜症の有病率、発症率ともに減少していることがわかった。とくに糖尿病網膜症の単純型の有病率は有意に減少傾向であった。またヘモグロビンA1c8.0以上の血糖コントロール不良者の割合は年々減少傾向であり、それが糖尿病網膜症の有病率や発症率の減少の原因である可能性が示唆された
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国民の視力低下、失明予防に役立つ有用なエビデンスを提供することを目的として、わが国の一般住民を対象とした眼科の前向きコホート研究をおこなった。本研究では主に失明の主原因である糖尿病網膜症の長期間にわたる有病率、発症率、進行度の推移や危険因子、予防因子を検討した。その結果、わが国の糖尿病網膜症の有病率、発症率ともに減少しており、とくに糖尿病網膜症の単純型の有病率は有意に減少傾向にあることがわかった。その要因として血糖治療薬の種類が増え、治療薬の効果が改善したことなどが考えられる。今後もさらに継続調査をおこなうことで、糖尿病網膜症の実態把握や危険因子や予防因子の解明につながると期待される。
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