研究課題/領域番号 |
18K09435
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
檜森 紀子 東北大学, 大学病院, 助教 (20705230)
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研究分担者 |
中澤 徹 東北大学, 医学系研究科, 教授 (30361075)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 酸化ストレス / 緑内障 / 神経保護 / Nrf2 / ミトコンドリア障害 / ミューラー細胞 / ロテノン / グリア細胞 |
研究成果の概要 |
ミトコンドリアは内因性の活性酸素産生器官の一つとして知られており、ミトコンドリア障害と酸化ストレスは密接な関係があると考えられている。酸化ストレスに脆弱なNrf2ノックアウトマウスはComplex I阻害剤・ロテノンによるミトコンドリア障害時、網膜ミューラー細胞が活性化することが明らかになった。そこで、ミューラー培養細胞にComplexⅠ阻害薬のロテノンを添加し、Nrf2KOマウスと野生型マウスにおける神経保護因子・抗酸化酵素分泌メカニズムの違いについて検討したところ、Nrf2KOマウスのミューラー細胞では野生型と比較し、有意な神経保護因子の上昇を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ロテノン存在下、野生型ミュラー細胞では抗酸化酵素の発現が増加して神経保護に働き、Nrf2 KOミュラー細胞では、代償的に神経栄養因子の発現が増強され、神経保護効果をもたらすことが示唆された。ヒトを対象とした臨床研究のみでは限界があり、動物モデルを使った基礎研究の蓄積が重要である。既に緑内障病態への酸化ストレスやグリア細胞の寄与が明らかになっていることから、酸化ストレス暴露時のミューラー細胞の果たす役割が解明され、酸化ストレスに脆弱なヒトに対しグリア細胞を標的とした緑内障治療戦略が展開される可能性が大いに期待される。
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