研究課題/領域番号 |
18K09442
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
林 篤志 富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (20283773)
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研究分担者 |
柚木 達也 富山大学, 学術研究部医学系, 講師 (30401805)
宮腰 晃央 富山大学, 学術研究部医学系, 助教 (10624926)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 虚血再灌流 / 網膜 / 水素ガス / 血再灌流 |
研究成果の概要 |
マウスで本研究を開始したが、モデル作成が困難であったため、ラットを用いて実施した。ラットで網膜中心動脈閉塞症のモデル動物を用いて、90分の網膜の虚血後に再灌流を行い、3日後、7日後に眼球の組織切片を作成し、HE染色後に網膜内層の厚みを測定した。H2(-)群では、網膜厚の減少がみられ、90分の虚血作成時に同時に1.8%の水素ガス吸入を行った水素ガス吸入群(H2(+)群)では、水素による網膜の保護作用があることが示された。網膜内のグリア細胞に対してIba-1抗体およびGFAP抗体を用いて、免疫組織染色を行い、H2(-)群ではグリア細胞が増加し、H2(+)群ではそれらが少なかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳梗塞、心筋梗塞の虚血再灌流障害に対する動物実験での水素ガス吸入の効果はすでに報告されている。眼科領域では水素ガスを飽和させた点眼液の効果をラットの虚血再灌流障害で報告したものがあるが、臨床で実施困難である。本研究は、すでに高度先進医療として心停止後症候群に対して実臨床で実施されたのと同じ方法で、網膜の虚血再灌流障害に対する軽減効果を検討するものであり、過去に報告はない。本研究で1.8%水素ガス吸入により、網膜の虚血再灌流障害を抑制できることが明らかになったことの臨床的意義、学術的意義、社会的意義は非常に大きい。
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