研究課題/領域番号 |
18K09446
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
川崎 諭 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任准教授(常勤) (60347458)
|
研究分担者 |
辻川 元一 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (70419472)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 遺伝性角膜ジストロフィ / 膠様滴状角膜ジストロフィ / クローディン / タイトジャンクション |
研究成果の概要 |
膠様滴状角膜ジストロフィ(GDLD)は、角膜上皮細胞におけるタイトジャンクション機能が低下することが知られているが、本研究以前においてはTACSTD2遺伝 子の機能喪失性変異がタイトジャンクションの機能低下を導くメカニズムは明らかでなかった。 本研究により我々はTACSTD2遺伝子およびそのパラログ遺伝子であるEpCAM遺伝子はク ローディン1および7のオリゴマー形成に関わり、それらが発現しない状況下ではクローディン1および7が凝集体を形成することを明らかにした。このことがGDLD の角膜上皮細胞においてタイトジャンクション機能が低下する主要なメカニズムであると考えられた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膠様滴状角膜ジストロフィ(GDLD)は世界的にはまれな疾患であるが本邦では比較的見られる疾患である。それまでにGDLDにおいてタイトジャンクション機能が低下することは知られていたが、その詳細な分子病態は不明であった。本研究によってTACSTD2あるいはEpCAM遺伝子が発現しない状況ではクローディン1および7タンパクが多量体形成して凝集することが明らかとなった。凝集したクローディンタンパクは恐らく小胞体に関連した分解システムによって分解され、タイトジャンクション機能の低下につながるものと推察される。本邦で比較的みられるGDLDの分子病態がより詳細になったことで創薬などへの発展が期待できる。
|