研究課題/領域番号 |
18K09494
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
堂後 京子 (佐々木京子) 帝京大学, 医学部, 病院准教授 (00622292)
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研究分担者 |
大河内 真之 帝京大学, 医学部, 教授 (40313796)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 脂肪注入移植 / 吸引脂肪 / パーフルオロケミカル / 酸素化 / 酸素供給 / 移植 / 脂肪注入移植モデルマウス / 自家脂肪注入 / マウス脂肪注入移植モデル / 乳酸リンゲル液 / 吸引脂肪組織 |
研究成果の概要 |
自家脂肪注入移植による組織増大法は優れた方法であるが、脂肪細胞は虚血により障害されやすいため生着率が低く治療効果が不安定である。脂肪壊死に伴う石灰化等の問題も存在する。本研究では、移植前に吸引脂肪組織を酸素化することで細胞死を抑制し、生着率が高く長期間安定な新たな脂肪注入移植法の開発を目指した。 ヒトから採取した吸引脂肪組織を高濃度酸素化液体に浸漬し、組織酸素分圧の向上が確認され、ヌードマウスへの移植実験では、移植後3ヶ月の経過観察期間において有害性は認められなかったが、移植脂肪の生着率に有意差が認められず酸素化の有効性は確認できなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、液体による組織への高度酸素供給技術の有効性を検証するものである。研究成果として、高い酸素溶存能を持つパーフルオロケミカル(PFC)のほか、生理食塩水および乳酸化リンゲル液等の細胞外液補充液でも高濃度酸素化が可能であることが示された。 この技術が実用化すれば、血流を介さずに効率的に酸素を供給できるため、血流障害のある組織・臓器や、血流が断たれた遊離組織・臓器の酸素化が可能となる。臨床応用として、組織・臓器移植や保存、創傷治癒、虚血性疾患、難治性潰瘍の治療に関連する新規治療法や医療機器の開発に発展する可能性がある。また、再生医療や細胞生物学、組織工学の分野での基礎研究への応用も見込まれる。
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