研究課題
基盤研究(C)
骨タンパク質オステオカルシン(OC)は、受容体GPRC6Aを介して全身の糖・エネルギー代謝を改善する。一方、OCはマウスを用いた実験から血液脳関門や胎盤を通過して脳内に移行して、認知機能の維持・抗うつ作用を示し、胎児の脳の発達と学習・記憶能力も支持することが報告された。しかし神経細胞に対するOCの直接作用は未解明であった。本研究で我々は、OCが受容体GPR158を介して神経細胞に直接作用し、細胞増殖と分化を促進すること、酸化ストレス誘導性のアポトーシスを抑制することを明らかにした。この成果は、OCやGPR158を標的とする認知障害・発達障害の新たな予防・治療戦略の開発に資すると期待される。
骨タンパク質オステオカルシン(OC)による認知機能の維持・抗うつ作用や、胎児の脳の発達と学習・記憶能力の支持する効果が報告されたが、神経細胞に対するOCの直接作用は不明であった。本研究でOCが受容体GPR158を介して神経細胞に直接作用し、脳機能保護につながる様々な効果を発揮することが示された。社会問題となっている認知障害や発達障害に対する新たな予防・治療戦略の開発に寄与することが期待される。
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すべて 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 4件、 査読あり 8件、 オープンアクセス 8件) 学会発表 (14件) (うち国際学会 1件) 備考 (1件)
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