研究課題/領域番号 |
18K09515
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57010:常態系口腔科学関連
|
研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
二藤 彰 鶴見大学, 歯学部, 教授 (00240747)
|
研究分担者 |
出野 尚 鶴見大学, 歯学部, 助教 (40435699)
江面 陽一 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (50333456)
中島 和久 鶴見大学, 歯学部, 講師 (90252692)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 細胞分化 / 細胞凝集 / 転写因子 / 骨格組織 / 遺伝子発現 / タンパク発現 / 間葉系幹細胞 |
研究成果の概要 |
硬組織分化は細胞凝集から始まる。多分化能を持つ間葉系細胞(C1、F1G5, 10T1/2)を用い、どの細胞においても細胞密度の増加とともに分化系譜特異的な分子の発現が上昇することを観察した。細胞周期G0期ないしG1期早期特異的なプローブを用い1細胞レベルでの増殖と分化の関係を調べたところ、分化初期では必ずしもプローブ陽性と分化シグナルは重ならないが、分化が進むにつれて重なるようになる。増殖と分化は分化初期には背反ではないことが示された。つまり細胞接触が必ずしも分化を起こすのではなく、凝集塊形成による更なる分化促進シグナルによって分化が進む可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞凝集塊は、発生における組織形成に必須であると考えられている。また癌組織も進行とともに細胞凝集をつくることが知られている。細胞密度が増える過程での増殖から分化への過程についてはまだ不明な点が多い。本研究では、細胞周期のG0期ないしG1期早期特異的なプローブを用いて、3D凝集塊の形成(sphere)での分化形質発現を解析するユニークな解析法を確立した。増殖から分化への移行過程の結果は、凝集塊形成を介した発生分化機構研究のみならず、癌などの疾病研究にも応用出来るという点で、新たなアプローチを提供できると考えている。
|