研究課題/領域番号 |
18K09520
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57010:常態系口腔科学関連
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研究機関 | 新潟薬科大学 |
研究代表者 |
岩田 武男 新潟薬科大学, 薬学部, 准教授 (10350399)
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研究分担者 |
水澤 典子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 助教 (80254746)
吉本 勝彦 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (90201863)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 肥満 / 肥満治療薬 / アディポカイン / がん / 細胞増殖 / 脂肪細胞 / インスリン抵抗性 / 脂肪組織 / D-dopachrome tautomerase / マクロファージ遊走阻止因子 |
研究成果の概要 |
D-dopachrome tautomeraseはインスリン抵抗性改善作用をもつアディポカインとして作用するが、macrophage migration inhibitory factor (MIF) と協調してがん細胞の増殖や炎症を促進するMIFホモログでもある。様々な細胞におけるDDT作用とその分子機序を解明することはDDTを標的とした肥満治療薬の開発につながる可能性がある。本研究では3種の異なるがん細胞株でDDTがサイクリンD1発現を促進することで細胞増殖を促進すること、DDTが非血清存在下で培養したマクロファージで炎症作用と抗炎症作用の相反する作用をもつことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肥満は全身性代謝疾患や動脈硬化の発症リスクを高める。日本の診断基準であるBMI 25以上の世界人口は約20億人と言われており、肥満の改善は公衆衛生上の重要課題であるが、安全かつ有効性の高い肥満治療薬はないのが現状である。脂肪組織に作用してインスリン抵抗性を改善するDDTはMIFホモログとしての作用ももつ。本研究でその一端が明らかになったように、様々な細胞でのDDTの作用と作用機序が解明できれば、脂肪組織でのインスリン抵抗性改善作用のみに関わる分子を標的とした肥満治療薬の開発に、またMIFホモログとしての作用を特異的に阻害する抗炎症薬や抗がん薬の開発に、それぞれつながることができると考える。
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