研究課題/領域番号 |
18K09523
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57010:常態系口腔科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
實松 敬介 九州大学, 歯学研究院, 講師 (70567502)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 味覚 / 味覚受容体 / 甘味 / Gタンパク質共役型受容体 / 甘味受容体 / 苦味受容体 |
研究成果の概要 |
これまでの甘味修飾物質ミラクリンの解析により、甘味受容体TAS1R2+TAS1R3は、酸性条件下でリガンドに対する感受性を変化させる可能性が示唆された。そこで甘味受容体再構築系および分子シミュレーションを用いて、人工甘味料サッカリンの作用メカニズムを調べた。サッカリンは、hTAS1R2のアミノ末端領域に結合して甘味分子として受容体を活性化する。高濃度では、hTAS1R3の膜貫通領域にも結合し、アンタゴニストとして抑制作用を示すが、pHが下がるとこの結合が強くなり、抑制作用を増強することが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、他のクラスC Gタンパク質共役型受容体の二量体構成に重要な知見を与える。また甘味受容体は環境pHによって感受性の制御を受ける可能性が示唆された。このことは酸味と甘味の相互作用が受容体レベルでも生じることを明らかにした。また、がん組織や炎症組織など、pHが下がる生態環境において、他のGタンパク質共役型受容体の感受性においても変化する可能性が示唆され、その機能制御にも重要な知見を与える。
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