研究課題/領域番号 |
18K09527
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57010:常態系口腔科学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
望月 文子 昭和大学, 歯学部, 講師 (10453648)
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研究分担者 |
井上 富雄 昭和大学, 歯学部, 教授 (70184760)
船戸 弘正 筑波大学, 国際統合睡眠医科学研究機構, 客員教授 (90363118)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 睡眠時ブラキシズム / セロトニン / SSRI / うつ病 / 光遺伝学 / 薬理遺伝学 / ブラキシズム / Disc1 |
研究成果の概要 |
ブラキシズムは歯ぎしりや食いしばりなどの口腔悪習癖の総称で、ストレスや薬剤の服用、遺伝子要因などが関与する多因子疾患であるが、発症メカニズムは不明である。我々は、ブラキシズムの誘発因子である抗うつ薬、セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)をマウスに投与し、ノンレム睡眠中の咬筋の活動性が上昇することを見出した。この現象を指標に、中脳水道周囲灰白質腹外側部(vlPAG)に存在するGABAニューロンの活動性をDREADDシステムを用いて変化させたが、咬筋活動性はほとんど変化がなかった。これらの結果から、SSRIによる咬筋の活動性上昇はvlPAGのGABAニューロンは関与していない可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多くの国民が悩んでいる歯ぎしりや食いしばり(総称してブラキシズムと言う)の治療法を開発するために、ブラキシズムがどのようにして起こるのかメカニズムを探索している。私たちは、ブラキシズムの誘発因子の1つである抗うつ薬、セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)をマウスに投与し、ノンレム睡眠中の顎を動かす筋肉の活動性が上昇することを発見した。この現象は、中脳水道周囲灰白質腹外側部という脳の一部分に存在するGABAニューロンの活動状態を人為的に変化させても、ほとんど変化がなかった。このように、顎を動かす筋肉に脳のどの部分が影響しているのかを調べ、ブラキシズムの治療法の開発に役立てようと考えている。
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