研究課題/領域番号 |
18K09529
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57010:常態系口腔科学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
近藤 真啓 日本大学, 歯学部, 准教授 (50312294)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ストレス / 神経回路 / 糖質摂取 / 糖質摂食 / 摂食行動 |
研究成果の概要 |
ストレス状況下での摂食異常の神経機構を明らかにするために、ショウジョウバエを用いたストレス実験モデルを確立し解析を行った。野生型ハエにおいて、空腹に伴う糖質摂取量の増加は絶食16時間後から観察された。脳内におけるドパミン作動性ニューロンの興奮が、この糖質の摂取行動を誘導することを明らかにした。また、狭小空間内での飼育により行動抑圧ストレスを負荷するとショウジョウバエの糖質摂取量が増加し、この際に脳内で活動するニューロンのパターンは空腹時と類似していることを見出した。以上の結果は、ストレス依存性に生じる摂食障害に関わる神経機構の理解の一助となることが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ストレス社会と言われる現代において、ストレス依存的に発症する種々の身体的または精神的障害は人々に関心の高いテーマである。なかでも、過食症や拒食症などの摂食障害は発症頻度が高く、症状に苦しむ患者は日本に留まらず世界各国に多数存在する。また、昨今のコロナ禍による行動規制(ストレス)により、身体的不調を訴える人が急増した。ストレス依存性に生じる摂食障害の神経機構の解明は、創薬のための基礎情報にもなり、医療の進歩にも貢献することが期待できる。
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