研究課題/領域番号 |
18K09531
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57010:常態系口腔科学関連
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研究機関 | 松本歯科大学 |
研究代表者 |
山下 照仁 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 准教授 (90302893)
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研究分担者 |
堀部 寛治 松本歯科大学, 歯学部, 助教 (70733509)
高橋 直之 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 特任教授 (90119222)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 骨細胞 / 細胞老化 / 細胞分化 / 加齢 |
研究成果の概要 |
加齢による骨細胞の変化を見るため、5週齢から2年齢の半年ごとのSost-Green遺伝子レポータマウスの大腿骨凍結切片の蛍光観察の結果、1年齢未満の皮質骨で強く発現していた緑色蛍光強度が、2年齢では顕著に低下していた。さらにSost遺伝子欠損マウスの2年齢の骨で増加した骨において、細胞核を欠いた空の骨小腔が多数存在していた。また、加齢したSost-Green遺伝子レポータマウスの頭蓋冠組織では多数の緑色蛍光陽性細胞が観察された。頭蓋冠からアウトグロースする骨系細胞を三次元培養を行った結果、培養3週間後での細胞形態は樹状様突起を示していたが、老齢マウス由来の細胞は殆ど突起を伸ばしていなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨折や感染症は加齢に伴い悪化し、高齢化社会ではその対処が危急の課題である。骨代謝の低下や炎症感受性の亢進は老化と関連性があると考えられている。加齢に伴い、新しい骨が作られなくなり古い骨が新しい丈夫な骨に置き換えられないことから骨の減少と骨質の低下が進んでいく。人の老化は、一つ一つの細胞の老化と関連していることが示唆されている。骨には骨細胞が長期間生存し続けているが、加齢に伴い細胞老化を示すか否かは明らかではない。本研究の成果は、骨細胞が老化して骨の新陳代謝に対する影響を明らかにすることによって、骨の健康を維持するための方法や治療薬の開発に寄与する。
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