研究課題/領域番号 |
18K09536
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57020:病態系口腔科学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
門脇 知子 (筑波知子) 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 教授 (70336080)
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研究分担者 |
筑波 隆幸 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 教授 (30264055)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | アレルギー / 細胞内小胞輸送 / 脱顆粒 / ケミカルメデイエーター / Rabタンパク質 / マスト細胞 / アレルギー反応 / 炎症反応 / アナフィラキシー / 免疫応答 / 炎症応答 / 細胞外分泌 / 小胞輸送 |
研究成果の概要 |
高分子量Rabタンパク質であるRab44がマスト細胞や好塩基球からの化学伝達物質放出を促進することを明らかにした。Rab44ノックアウトマウスでは、抗原刺激した際のアナフィラキシー反応が減弱し、血中ヒスタミン濃度も低下した。分子メカニズムの一つとしてRab44は細胞内小胞輸送に関わるv-SNAREであるVAMP8と相互作用することを見出した。Rab44に存在する非典型的なN末端部分はCa2+イオンと結合し、瞬時に細胞内の局在を変化させることから、自ら細胞内の情報を感知することが示された。Rab44は免疫系細胞に限局して存在し、炎症反応に密接に関与することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、環境条件の悪化や生活様式の変化に伴うストレスによりアレルギー疾患に悩む人は増加している。アレルギー疾患の治療法としては「抗アレルギー薬」と呼ばれる一連の薬剤や吸入薬、外用のステロイド剤などが開発されているが、対症療法的が主流を占め、根治的な治療法の確立が期待されている。 我々の研究は、アレルギー反応の病態形成に直接関わる化学伝達物質の放出機構について新たな知見を示すものであり、今後の創薬標的としての可能性も秘めている。
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