研究課題/領域番号 |
18K09540
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57020:病態系口腔科学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
安原 理佳 昭和大学, 歯学部, 講師 (20453649)
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研究分担者 |
川嶋 章弘 昭和大学, 医学部, 講師 (10783376)
田中 準一 昭和大学, 歯学部, 講師 (40710166)
美島 健二 昭和大学, 歯学部, 教授 (50275343)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 骨格形成 / 軟骨 / 細胞・組織 / 遺伝子 / 骨格成長 / 亜鉛トランスポーター / エキソソーム / シグナル伝達 |
研究成果の概要 |
亜鉛の代謝異常は骨格異常や免疫異常をきたす。本研究課題は、亜鉛の恒常性破綻による骨格異常の病態解明を目的とした。亜鉛の細胞内調節を担う亜鉛トランスポーター(ZIP10)欠損細胞では野生型細胞と比較して、骨代謝関連遺伝子群やエキソソームに関わる遺伝子群の発現が変動した。単離エキソソームは、既知のエキソソームマーカーに加えて、間葉系細胞特有マーカーを発現していた。DIAプロテオーム解析からZIP10欠損細胞の単離エキソソームにdevelopmental processに関与する1798個のタンパク質が同定された。亜鉛はエキソソームを介して骨代謝関連細胞の分化を制御する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
必須微量因子である亜鉛の代謝異常は骨格異常や骨粗鬆症、さらに免疫力の低下をきたし、老化に関わる事が示唆されている。亜鉛の細胞内濃度は亜鉛トランスポーターを介して調節される。本研究課題は、ZIP10欠損マウスを作製し、亜鉛欠乏した骨関連細胞で発現する遺伝子をRNA-sequence法を用いて網羅的に解析した。さらに、細胞からエキソソームを回収し、LC-MS/MSを用いてエキソソームに含まれるタンパク質の解析を行った。亜鉛のエキソソームに対する作用の解明は、報告が少なく、本研究課題の成果は、骨格形成のみならず、関節疾患の病態メカニズムや治療法開発に新たな知見と理解をもたらすと考えられる。
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