研究課題/領域番号 |
18K09541
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57020:病態系口腔科学関連
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研究機関 | 生理学研究所 (2020-2021) 日本大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
久保 亜抄子 生理学研究所, 生体機能調節研究領域, 特別協力研究員 (70733202)
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研究分担者 |
篠田 雅路 日本大学, 歯学部, 教授 (20362238)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 三叉神経節 / サテライトグリア / P2X7 / パッチクランプ / 三叉神経節細胞 / 光遺伝学 / ATP / 衛星細胞 / 痛覚過敏 / 光刺激 |
研究成果の概要 |
頭蓋顔面部の疼痛を受容する三叉神経節細胞の興奮性に対する非神経細胞の関与を検討した。三叉神経節内に存在する非神経細胞である衛星細胞を化学的に刺激することが神経節細胞の興奮性に影響を与えるかを調べるために、パッチクランプ法により調べた。神経節細胞の興奮性はATP受容体作動薬投与により増加した。本変化はATP受容体阻害薬・代謝型グルタミン酸受容体阻害薬・ギャップ結合阻害薬の存在下で抑制された。これらのことから、神経節細胞を興奮させる衛星細胞の化学的活性化にはATP受容体・ギャップ結合・代謝型グルタミン酸受容体が関与していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義:病態下での神経の異常興奮が疼痛を引き起こすことはよく知られている。近年、神経系組織に存在する非神経細胞が疼痛発症に寄与することが報告されるようになったが、特に末梢神経におけるその詳細は不明であった。本研究により、末梢神経系における非神経細胞の役割と神経細胞を興奮させる機序があきらかとなった。 社会的意義:(慢性)疼痛を有する国民は多く、疼痛によりQOLが低下することが問題となっている。本研究により、どのように疼痛発症に非神経細胞が関わっているかを明らかにできれば、新たな疼痛治療薬の開発や予防法の開発につながる。
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