研究課題/領域番号 |
18K09542
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57020:病態系口腔科学関連
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
今井 一志 日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (10328859)
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研究分担者 |
冨山 希美 (美原希美) 日本歯科大学, 生命歯学部, 助教 (00803264)
千葉 忠成 日本歯科大学, 生命歯学部, 准教授 (60350138)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | MALT1 / 口腔癌 / ドメイン / プロモーター / 浸潤 |
研究成果の概要 |
Mucosa-associated lymphoid tissue lymphoma translocation protein 1(MALT1)は正常口腔上皮基底細胞の核に局在するが、予後不良な口腔癌では発現を停止する。しかし、その細胞内局在と発現制御機構は不明である。 本研究課題において、カスパーゼ様ドメインが核への局在に働き、デスドメインが細胞増殖を抑制することが明らかになった。発現制御については+402~+501の領域がコアプロモーターであり、そこにNF-κBサブユニットであるRELAが結合することで抑制されることが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔癌細胞はMALT1を核に発現することで高度悪性形質を抑制し、予後不良な口腔癌では発現が低下する。本研究課題では、第1にMALT1はカスパーゼ様ドメイン依存性に核移行したデスドメインにより細胞増殖を抑制すること、第2に+402~+501のサイレンサー領域にNF-kBサブユニットRELAが結合することで遺伝子発現が負に制御されることが判明した。 口腔癌は頭頸部で最も発生頻度が高い悪性腫瘍であるが、患者予後は十分に改善されたとは言えない。予後の改善には新たな治療法を確立する必要がる。本研究で得られた成果は口腔癌進行の新たな分子機構を示すものであり、将来的に新規治療法の開発につながる可能性をもつ。
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