研究課題/領域番号 |
18K09544
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57020:病態系口腔科学関連
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研究機関 | 明海大学 (2021) 朝日大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
猪俣 恵 明海大学, 歯学部, 准教授 (40553798)
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研究分担者 |
岩橋 均 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (60356540)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | オートファジー / LAP / 加齢 / 肺炎レンサ球菌 / 細菌感染症 / 肺炎球菌 / 肺炎 / 細菌感染 / 肺炎・誤嚥性肺炎 / 感染症 |
研究成果の概要 |
本研究では, マクロファージにおける肺炎レンサ球菌とオートファジー/LC3 associated phagocytosis (LAP)の関連性について調べた. 肺炎レンサ球菌はマクロファージにおいて, LAPを誘導した. LAPは肺炎レンサ球菌を分解・排除し, 炎症の調節に関与した. 重要なことに, 老齢マウス由来のマクロファージでは, 若齢マウス由来のマクロファージと比較してLAPが減弱した. 本研究の遂行により, 加齢によるLAPの減弱が肺炎レンサ球菌に対する分解・排除機構の破綻を引き起こすことが明らかとなり, 高齢者に肺炎および誤嚥性肺炎が好発するメカニズムの一端を示唆した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肺炎レンサ球菌に対する感受性は65歳以上の高齢者で著しく高くなり,高齢者人口の急増する日本や米国では肺炎レンサ球菌感染症による死亡が増加し問題となっている.本研究では, 高齢者に肺炎レンサ球菌感染症が好発するメカニズムについて明らかにすることを目的とした. 研究を遂行した結果, 加齢により肺炎レンサ球菌の誘導するオートファジー/LAPが減弱し, その結果, 肺炎レンサ球菌に対する分解・排除機構が破綻することを明らかにした. 得られた成果は, 高齢者における肺炎病態の発症・進展メカニズムに関与すると考えられる.
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