研究課題/領域番号 |
18K09565
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57020:病態系口腔科学関連
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研究機関 | 久留米大学 (2020) 福岡大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
竹田津 英稔 久留米大学, 医学部, 准教授 (80352144)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 炎症性腸疾患 / 歯周病菌 / 歯周病 |
研究成果の概要 |
炎症性腸疾患(IBD)は腸管に慢性の炎症をきたす自己免疫疾患であり、細菌が関与していることが示唆されている。私たちは、歯周病菌の菌種や菌量がIBDに与える影響について検討を行った。健常人、クローン病患者、潰瘍性大腸炎患者で検討を行ったところ細菌量について健常人と比較しクローン病に多いことが認められ、歯周病関連菌であるFusobacterium nucleatumは潰瘍性大腸炎に多く認められた。 このFusobacterium nucleatumのマウスへの経口投与は腸管への直接的な影響を認めなかった。またDSS腸炎マウスに対し、同様に経口投与を行なったが、腸管炎症には直接的に影響を認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯周病は口腔内の慢性炎症であり、全身疾患や自己免疫疾患、特に慢性関節リウマチと強い関連性が示されている。歯周病菌とIBDの関連性を検討する必要性が考えられた。今回の検討では対象患者に歯周病はなかったが、口腔内菌量がクローン病に多いこと、Fusobacterium nucleatumが潰瘍性大腸炎に多く認められることが分かった。 Fusobacterium nucleatumのマウスへの投与に対する反応は有意な差を認めなかったが、引き続きFusobacterium nucleatumが腸管炎症にどのように関わっているか明らかとすることでIBDの炎症増悪の原因解明につながると考えられる。
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