研究課題/領域番号 |
18K09570
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
岩崎 剣吾 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (40401351)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 歯周病 / 再生 / 幹細胞 / 歯周組織 / 歯根膜 / 再生医療 / 細胞移植 |
研究成果の概要 |
歯周病は慢性炎症によって歯を支える組織が減少し最終的に抜歯へ至る疾患である。この失われた組織を再生する事は困難であり,近年では細胞などを用いた再生医療が期待されている。これまで細胞による組織再生は、目的組織を作る可能性のある一種類の細胞を移植して行われてきたが、本研究では間葉系幹細胞と血管内皮細胞を組み合わせることで、それぞれの細胞の機能に影響があるのか否かについて検討した。その結果、間葉系幹細胞と血管内皮細胞は分泌する因子および直接的な細胞-細胞の接触によってそれぞれの細胞の分化を促進させていることが明らかとなった。血管内皮細胞との組み合わせにより歯周組織再生が増強する可能性が考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯周病は抜歯理由の第一位となっており、失われた歯周組織を再生することを主眼においた歯周組織再生治療は、歯の寿命延長を介して国民の口腔機能維持に貢献する重要な治療法であると考えられる。本研究の結果は、これまで行われて来た間葉系幹細胞に加えて血管内皮細胞を組み合わせることで歯周組織再生の結果が増強する可能性を示しており、あらたな歯周組織再生についての方策を提案するものであり社会的にも大きな意義があると考えられる。さらに、間葉系幹細胞の機能の一つである血管新生のメカニズムについて説明する結果が得られている点においても学術的な重要性があると考えられる。
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