研究課題/領域番号 |
18K09572
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
杉田 典子 新潟大学, 医歯学系, 助教 (30313547)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 脱共役タンパク / 歯周炎 / 炎症 / 遺伝子多型 / エネルギー代謝 / ミトコンドリア / UCP / 遺伝型 / サイトカイン / ペリオドンタルメディスン / マクロファージ / エネルギー代謝調節 |
研究成果の概要 |
ミトコンドリア内膜の脱共役タンパク(Uncoupling protein; UCP)はエネルギーを熱として放散させる。UCP2は白血球を主として広汎な組織に、UCP3は骨格筋等に分布する。UCP遺伝子多型は糖尿病・肥満に関連し、また歯周炎とこれら疾患との関連性が報告されている。 我々は以前、閉経後女性でUCP2、UCP3遺伝型と重度歯周炎の関連性、細胞実験にてUCP2の活性酸素および炎症性サイトカイン産生抑制機能を示した。そこで本研究では成人男女を対象に歯周炎・糖尿病・BMIとUCP遺伝子多型との関連性を解析した。その結果UCP2およびUCP3遺伝子多型は重度歯周炎との有意な関連性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果は、エネルギー代謝を調節する分子であるUCPが、従来報告されてきた糖尿病や肥満のみならず、歯周炎というヒトの炎症性疾患に関与する可能性をはじめて示唆した。また、骨格筋に多く分布するUCP3の遺伝子多型が有意な関連性を示したことは、歯周炎に対する骨格筋の役割を検討する必要性があることを示している。この成果は歯周炎・糖尿病・肥満のオーダーメイド医療に寄与し、将来、UCPをターゲットとした新しい歯周炎予防・治療法の開発が期待できる。
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